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高脂血症の運動療法の関連情報

高脂血症に対する運動療法は、中性脂肪(トリグリセライド)を下げ、HDL−コレステロールを上昇させる効果が期待されます。これは運動により、特に、有酸素運動は効果的であり、有酸素運動自体がHDLコレステロールを増やす働きがあるのです。リポ蛋白代謝に関わる酵素の活性が増加するためです。また、運動することにより全身のインスリン(血糖を下げるホルモン)感受性を改善させることも知られており、血糖値の改善にも効果があり、さらに血圧低下にも効果が見られます。

高脂血症の治療について、多くの場合では食事や運動などの生活習慣に密接な関係があります。そして、高脂血症の治療は食事療法と運動療法を行うことが多いと言われています。この2つの治療法は高脂血症の改善だけでなく、高脂血症の予防にも効果的です。それで、普段の生活で食事療法と運動療法を長く続けていく必要があります。食事療法と運動療法で脂質が改善しない時や、すでに動脈硬化による心筋梗塞、脳梗塞などの発作を起こしている場合などに薬物療法が行われます。遺伝が原因で起こる家族性高コレステロール血症の患者さんには「LDLアフェレーシス」という治療が行われることがあります。

高脂血症には、食生活が大きく影響しているので、治療では、医師や管理栄養士の指導に基づき、食生活を健康的なものに改善していく「食事療法」が基本になります。それでは、食事療法のポイントを見ていきましょう。食事で摂取するエネルギー(カロリー)が多過ぎると、余ったエネルギーが中性脂肪になり、血中のコレステロールも増えてしまいます。そこで、1日に摂取するエネルギーを適正量に抑え、肥満を解消していくことが、脂質異常症を治療する上で重要な鍵になります。

高脂血症の治療薬PCSK9阻害薬

高脂血症のタイプ、つまりコレステロールと中性脂肪のどちらかあるいは両方高いのかにより、また合併症の有無などにより、食事療法のポイントは若干異なってきます。ただ基本は同じですので、以下にそのポイントを示します。食事療法では、平均総コレステロール値の1割、中性脂肪では2割程度の低下が期待できます(高中性脂肪血症では、特に食事療法に大きな効果が期待できます)。

高脂血症の食事療法は血清脂質の是正とともに、冠動脈硬化の危険因子である糖尿病、高血圧、肥満の治療も目的とするものです。最初は、総エネルギーとともに栄養素配分を適正化します。この食事療法で目標値にならない場合はより厳しい食事療法を行う必要があるので、医師や栄養士に相談します。

高脂血症の治療について、まず乱れの生活習慣の改善、ストレスの解消、また運動することも高脂血症の予防と改善にいい効果があると言われています。次は高脂血症の薬物治療もあります。高脂血症の治療薬は様々ですが、主にHMG-CoA還元酵素阻害薬、陰イオン好感樹脂薬、フィブラート系薬、コレステロール異化促進薬、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬などのものがあります。高脂血症に関する研究の発展に従って、新しい高脂血症の治療薬が開発されてきました。それはPCSK9阻害薬です。PCSK9の用法・用量は、「家族性高コレステロール血症へテロ接合体」「高コレステロール血症」:通常140mgを2週間に1回または420mgを4週間に1 回皮下投与します。